空調用語集 ハ行

バイオクリーンルーム (bioclean room)

微生物を対象としたクリーンルームである。工業用のクリーンルームと構造は同じだが、主な目的が塵埃より菌を制御することにあるため、部屋が滅菌できるよう工夫されている。バイオロジカルクリーンルーム。

HACCP (Hazard Analysis and Critical Control Point)

「危害分析重要管理点」システム。食品製造プロセスにおいて危害が発生する可能性のある個所を確認し、危害発生を事前に防止するために厳重な対策を講じるプロセス管理システムである。プロセスの個々のステップを厳格にモニター(監視)し、管理することに、危害発生の可能性は減少する。HACCPシステムにおける最優先課題は、農場から食卓に至るまでの生産プロセス全体において化学的危害、物理的危害、微生物学的危害を防止することである。HACCPは1960年代にピルスベリ社が宇宙開発計画において宇宙飛行士用に最高に安全で最高の品質をもつ食品を製造するために採用したのが最初である。

バタフライ弁

円筒形の弁箱内で、円板状の弁体が、直径部分に設けた駆動軸により回転して開閉する弁。

バリデーション

工程や方法を科学的根拠、妥当ォをもって設計し、それが所期の目的どおり機能していることを検証すること。

ハンチング (hunting)

制御信号により、制御動作が行われたとき、制御量が周期的に変化して、安定状態にならない現象。

ヒートパイプ (heat pipe)

密閉したパイプ中に、特殊な循環装置とともに揮発性の液体を封入し、熱の伝導性を非常に良くしたもので熱交換器に使われている。揮発性の液は一端を温められると蒸発し、 他端まで速やかに均一温度となる。末端で冷却されると凝縮し液になり他端へ戻り循環する。 一般には液が戻りやすいようパイプ内側にウイックをつける。

PID動作 (proportional plus integral plus derivative action)

比例積分微分動作ともいう。一般にPID動作と言われる制御動作は、比例(Proportional)動作に積分(Integral)動作および微分(Derivative)動作を付加した制御動作をいう。比例帯、積分時間および微分時間を適切に設定することにより、オフセットがなく安定した比例制御が行える。

微分動作 (derivative action)

偏差の生じる割合(速さ)に比例して操作量を与える制御動作。偏差が大きくなるのを未然に抑えるもので、P、PI動作と組み合わせて使用される。D動作ともいわれる。

比例動作 (proportional action)

調節計の操作量が入力値と設定値の偏差の大きさに比例する制御動作をいう。比例(Proportional)の頭文字からP動作と表す場合がある。この比例定数が小さい場合は定常偏差が大きくなり、大きい場合はサイクリングが発生する。比例帯をオフセット(定常偏差)に相当する分だけ手動で移動させる機能を手動リセットという。

ファンコイル

温度調節された空気を放出する小型の冷暖房機で、ファン(送風機)・熱交換器・フィルタから構成されている。換気や湿度調節はできない。

ファンフィルタユニット (FFU)

フィルタと送風機が内蔵一体化されており、電源を接続するだけで清浄空気を供給することができる装置。

フィードバック制御

制御系で出力された制御信号により制御された結果を設定値(目標)と比較して、これを一致させるように訂正動作を行う制御方法。

フィードフォーワード制御 (feed forward control

制御系に対する外乱を検出したとき、それが制御系に影響を与えないよう外乱に対して必要な訂正動作を行う制御方法。

不快指数 (discomfort index)

人間が不快と感じる空気の状態を数値であらわしたもの。 不快指数=(乾球温度+湿球温度)×0.72+40.6 一般に70以下で快適、75以下までまあまあ、80を超えると不快。

ブライン

二次冷媒ともいい、間接式冷却システムに用いられる液体で、冷凍機の蒸発器と冷却すべき場所とを循環し、熱を蒸発器に運ぶ。

プレナム室 (plenum chamber)

温度、湿度、清浄度が調整された空気を室内の隅々まで行き渡るように吹き出すために一度箱型の空間に収容し吹き出すためのグリルが付いた箱。エアコンの頭に乗っていて、比較的小さな室用に使う。取り外し可能。

ブロア (blower)

遠心式送風機の一種で、空気その他の気体を圧縮するための装置。加圧能力は1〜20mAq程度まで加圧でき、工場などで空気、ガス等の圧送に用いられている。

米冷凍トン

冷却能力を示す単位の1つで、日本では正式には日本冷凍トンを使用しているが、 メートル法以前の古い単位としてこれを使用する場合があるので注意を要する。1米冷凍トンは3.024Kcal/hで日本冷凍トンより約10%小さい。

HEPAフィルタ (High Efficiency Particulate Air filter)

定格流量で粒径が0.3μmの粒子に対して99.97%以上の粒子捕集効率をもつエアフィルタ。空気清浄が要求されるあらゆる分野で使用される超高性能フィルタ。

ベルマウス (bell mouth)

ガス、液の流体を急速に絞って速度をあげる箇所をベルマウスという。軸流送風機の吸込口などがベルマウスに該当する。

変風量方式

空調対象に対し、室内熱負荷の変動に応じて、給気量を変動させる全空気式空調方式。

ホットガスバイパス (hot gas bypass)

冷凍用圧縮機の能力を負荷に応じて変化させるため、容量調整として圧縮ガス(ホットガス)の一部を吸い込み側に導くことをいう。アンローダー装置のない小型圧縮機の容量制御の方法。

ポンプダウン (pump down)

空調用語としては、冷媒系統内の冷媒を凝縮器・受液器に回収することで、機会の移設や修理の際に行う。「冷媒回収」ともいう。