空調用語集 カ行

快感温度 (comfortable temperature)

季節に応じてある数値巾の中で多数の人間が快感を覚える温湿度条件をいう。 冬季の平均快感温度は18.9℃といわれる。 この有効温度の下で相対湿度が30〜70%の範囲にあるときに、多数の人間が快感を覚える。

過熱度 (degree of superheat)

ある圧力のもとで、そのガスの飽和温度より高いガスになっている場合、その度合(差)のこと。 冷凍サイクルでは蒸発温度(飽和温度)と蒸発器出口の温度との差。 記号はdegで表わす。 スーパヒート5degということは、蒸発器入口から出口手前迄は例えば7℃で一定、 それから出口においては5℃過熱された蒸気となって12℃の過熱蒸気になったということ。

可変風量制御装置

ダクトの途中や端末に設置し、変風量方式で給気量の制御をする装置。

がらり (louver)

ルーバーともいう。 開口部の全面に細長い板状でできた 羽根状邪魔板を水平か垂直または格子状に取り付けたもの。 固定式と可変式とある。

過冷却

冷媒を与えられた圧力のもとで凝縮温度以下に冷却すること。 水が氷点(0℃)以下に冷却されることも過冷却である。 -18℃に冷えているフリーザの氷は過冷却された氷である。 過冷却のことをサブクールともいう。

換気設備 (ventilation equipment)

対象空間の空気を清浄に保つために設けられる設備で、空間内空気を排気するために設けられた排気ファン、排気ダクト、フードおよび排気口、給気のために設けられた給気ファン、給気ダクト、給気口、エアフィルタ等で構成されている。 新鮮空気(酸素)の確保、粉塵、有毒ガス、臭気の除去などの目的である。

揮発性有機化合物 (VOC:Volatile Organic Compounds)

常温・常圧で空気中に揮発しやすい有機化合物で、ベンゼン、トルエン、キシレンなどの炭化水素類や、トリクロロエチレン、テトラクロロエチレンなどの有機塩素系化合物がある。 揮発すると大気汚染物質となり、水に溶けると土壌や地下水汚染の原因物質となる。

キャビテーション (cavitation)

空洞現象ともいう。 流動している液体が、流速の増加や渦の形成によって、圧力が局部的に低下して飽和蒸気圧近くになると、 蒸気や多くの泡が発生する現象をいう。 発生した泡が圧力の高い場所に移動すると、泡は瞬時に崩壊し衝撃圧を発生する。 これにより激しい振動、騒音とともに近くの固体壁面を浸食する。

吸音材 (sound absorbing material)

音を吸収するために使用する材料をいう。 吸音率が比較的大きいグラスウール、フェルト、軟質繊維等の柔らかい多孔質材料や穴明き板等の共鳴吸収材料がある。 音のエネルギーをほかのエネルギーに変換させて音の反射を少なくするもので、性能は吸音率の周波数特性で表わされる。

給気口 (air supplying opening(outlet))

空気の取り入れのため壁面等に設けられた開口部のこと。 自然換気の場合、建築基準法では天井高さの2分の1以下の高さに取り付けることになっている。

共通仕様書 (general specification)

仕様書の内、あらかじめどの工事現場にも共通する定型的な指示事項を盛り込み作成した仕様書。 一般仕様書または標準仕様ともいう。

結露 (vapour condensation)

空気中に含むことのできる水蒸気の量は、温度が高いほど多く、低いほど少ないので、水蒸気を含んだ空気が冷たい天井、床、壁の表面や内部、ガラス面、配管、ダクトなどに触れて温度が低下し、その位置の湿り空気の露点以下になったとき、水蒸気の一部が凝結し、液体(水滴)となる現象をいう。 水滴が表面に発生する場合を表面結露、内部に発生する場合を内部結露という。

ケミカル・フィルタ

化学汚染物質を除去する目的に使用するフィルタである。

顕熱 (sensible heat)

物体の温度を変えるために使われる熱で相変化を伴わない。

顕熱比

顕熱比=顕熱/全熱 全熱=潜熱+顕熱。 顕熱と潜熱の割合を顕熱比といい、主に空調機の送風量を決定するのに必要なデータである。

コージェネレーション

燃料を燃やしたエネルギーで発電した電気と、その際の排熱から回収した熱を利用することで、 エネルギー効率を高めるシステムである。

硬質塩化ビニル管 (unplasticized polyvinyl chloride pipe)

塩化ビニル樹脂を主原料として製造された管で、一般的に塩化ビニル管、塩ビ管といわれている。 給水用と排水などの一般管がある。 一般に雨水管には薄肉のものも使用される。

高速ダクト (high velocity duct)

ダクト内風速15m/s以上の空気調和用のダクトをいう。 高速ダクトはダクト内面積を大幅に小さくすることが可能で、強度からスパイラルダクトが用いられる。 しかし騒音が発生しやすい欠点があるので、吹き出し口には消音ボックスが必要である。

氷蓄熱槽

氷の状態で冷熱を蓄熱する装置である。

効果温度 (operative temperature)

「作用温度」ともいいまた「OT」と略称されるが、乾球温度、気流速度、平均放射温度及び有効体表面積などできまる生理温度指標である。 周壁温度と室内乾球温度との差が比較的大きい放射暖房などの温熱指標として用いられる。 室内気流が0.15〜0.18m/s程度のとき、硬化温度は乾球温度と平均放射温度との平均値とみなされる。

効率

出力エネルギーと入力エネルギーの比で、どれだけ入力エネルギーが有効に働くかを示す。 冷凍装置の効率という場合にはその装置に供給する仕事と、装置がなしうる仕事との比を100分率で表す。

呼吸熱

青果物は収穫後も呼吸をしており、呼吸により発生する熱は顕熱として体外に放出される。 この熱を吸収熱といる。

コミッショニング (commissioning)

各設備システムに対して、機能的に計画、施工、試運転が行われ、 設計意図にそって確実に作動する運転、保守が可能な状態であることを確かめる過程(ASHRAEガイドライン)。 建築設備システムが建物発注者の要求通りの性能を発揮しているかどうかを、設計会社・施工会社および中立的な第三者が協力して立証する取組み。 第三者による性能検証のことであり、当事者が見落としていたミスや手抜きを第三者が客観的にチェックして設備システムの最適化を実現すること。 コミッショニングの3段階 ・設計性能検証:設計内容の検証 ・建設性能検証:施工過程検証と竣工後1年以内の再検証・運転性能検証:設備システムの適合性、環境・エルギー性能実績などの評価

コールドドラフト (cold draft)

ドラフトとは一般的には空気の流れることをいい、人体に不快感を与える気流の意味をもつ。 不快な冷感を与える気流を言いう。

コンバータ (converter)

交流電力を直流電力に変換する装置。 インバータは交流電源を直流に整流後、さらに任意の周波数の交流に変換する装置であるが、交流電源を直流へ変換するための整流回路部(整流器)をコンバータと呼ぶ。